永瀬正敏「言葉にならない」頓挫から27年での映画公開に感慨

 俳優の永瀬正敏(58)が24日、都内で行われた映画「箱男」公開記念舞台あいさつに、浅野忠信(50)、白本彩奈(22)、佐藤浩市(63)らと登場。27年越しの公開に「言葉にならない。感無量です」と心中を語った。

 今作は27年前にドイツでのクランクイン前日に突如頓挫した安部公房原作の幻の企画。2024年にその企画が実現した意味に関して、永瀬は「原作に世の中が近づいてきたのかなという気がする。だから安部さんは予言者みたいだなと」とうなずいた。SNSが欠かせない現代。永瀬は「全員がスマートフォンを持つようになった。監督が撮影前に『みんなそれを一台持っている。それこそが箱男じゃないか』とおっしゃって、見る人の理解が深まるのかなと」と現代社会との親和性を強調した。

 石井監督は観客に向けて「この映画は、例えるならびっくりハウスのような映画。いろんな見方を皆さんにしていただけるように仕掛けたマジカルミステリーツアーです」と語った。

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