俳優の柳沢慎吾が２５日放送の日本テレビ「笑点」の演芸コーナーに初出演した。司会の春風亭昇太が「きょうの演芸なんですが、なんと柳沢慎吾さんです。高校野球の名実況をやっていただくんですが、もちろん初登場です」と紹介すると、後楽園ホールの観客席からはどよめきが起きた。

　ジャケットにＴシャツ姿で登場した柳沢は「どうもみなさん！こんにちは。すごい！こんなにたくさん！私、昨日ですが、実家に電話して『笑点に出させてもらうんだ』って言ったら、８７歳の母ちゃんが喜んでて『おまえ、笑点に出て、何をやるんだい？』っていうから、『高校野球をやりたいなと思ってて』って言ったら『いいか、短めにしろよ』って」とつかみで笑いを取った。

　その後は、おなじみの高校野球ネタを披露した。夏の甲子園準々決勝、横浜高校対ＰＬ学園、ＰＬが３対０でリードして、その裏の横浜の攻撃。２死一、二塁という状況からの形態模写を始めた。投手と打者のモノマネに、実況と応援のブラスバンド、観客の声援、ウグイス嬢からかち割りの売り子までを加えて、臨場感いっぱいに演じた。

　途中、投手の「山口くん」がケガをして、治療から復帰すると、アルプススタンドからの拍手よろしく、観客席からも拍手が起きた。試合は横浜高が逆転満塁本塁打でサヨナラ勝ち。柳沢は手拍子の中、横浜高の校歌まで歌いきり、爆笑をかっさらった。

　最後は「このあとの大喜利見て、家帰って、いい夢見ろよ、あばよ！」と十八番の決めぜりふで締めくくった。

　Ｘのトレンドワードに「柳沢慎吾」が上がり、「まさか笑点の演芸コーナーで見られるとは」「伝統芸能に達してます」「凄すぎるよ」「天才だよ彼は」「見てない！やだ！教えてよ！」などの声が挙がった。