元衆議院議員でタレントの杉村太蔵が２８日、テレビ朝日系「大下容子ワイド！スクランブル」で、生出演した自民党の河野太郎氏が麻生派の支援を受けて総裁選に出馬することに「正直、あまりに今まで言っていることと、やっていること、差がありませんか？」と直接訴えた。

　この日は総裁選出馬を正式表明した河野氏が生出演。河野氏については麻生派の麻生太郎氏が支援を表明している。

　これに杉村は０９年の総裁選での河野氏の戦いぶりを振り返り「河野さんの戦いがすごかった。演説も見たけど、当時の森派の森会長に、いい加減やめろと。出処進退決めろと、かなり厳しく派閥政治を仰っていた」と言い「当時、谷垣さんが当選されたが、河野さんは、派閥を足がかりにして戦うのは間違っていると。当時、すごい事言うなと興奮しましたよ」と河野氏に訴えかけた。

　だが今回の河野氏は「麻生派という足場をガッチリ固めて出馬している姿を見ると、河野太郎さんという政治家ってどういう政治家なんだと。正直、あまりに今まで言っていること、やっていること、随分差がありませんか？というのが率直な感想」と言い放った。

　これに河野氏は「人が集まるのは悪いのではないし、派閥解消と言っているが正式に派閥解散はほとんどしていない。その中で逆に堂々とやってますというのは、そんなに悪い事でもないのかなと」と、多くの派閥は解散すると言いつつ、正式な届けは出ていないと指摘。

　「派閥の何が悪いかというと、金と人事。うやむやにするのではなく、金と人事はやらないよとハッキリするのが大事と思っている。政策議論していく中で人が集まるのはある面、当然」とも語り「派閥が悪いというのは今の時点ではもはや建前になってきていて、実質的には金と人事を派閥が左右しないというのが実質守られているかどうかというのをしっかり見るのが大事」と話した。

　これに杉村は「今の話を聞いていると、世間では河野さんは改革派だと言われている。だけどじっくり聞くとゴリゴリの守旧派なんじゃと」と首を傾げたが、河野氏は「岸田派も解消しますといっても解散届出ていない。解消しますと言ったところは良くて、言わないところは悪いんですか？というのもそこは違う。解散するなら速やかに解散すればいい」と話していた。