藤井聡太王位 「永世王位」獲得から一夜明け「永世称号の条件をちゃんと把握していなくて」
将棋の第65期王位戦七番勝負で5連覇を達成し、永世王位の資格を得た藤井聡太王位が29日、神戸市・中の坊瑞苑で会見を行った。
渡辺明九段に4勝1敗で防衛し、棋聖位に続き自身二つ目の永世称号となる永世王位の資格を獲得。一夜明け、「苦しい将棋の多いシリーズでしたので、その中で結果を出すことができて、今回永世王位の称号を得られたことは非常にうれしく思っています」と喜びを語った。
永世称号を複数獲得したのは5人目で、22歳1カ月での永世二冠は史上最年少。これまで最も若かった羽生善治九段の24歳9カ月を上回った。
藤井王位は「永世称号の条件をあまりちゃんと把握していなくて…王将戦が10期必要だというのも今初めて知った」と苦笑。その上で、「やっぱりなかなかハードルが高いなと。そういった話が出る度に羽生九段の偉大さを改めて実感する。私自身も記録の面やあるいは対局の内容だったり立ち振る舞いも含めて少しでも近づけていけたら」と話した。