歴代最強女流棋士・福間香奈女流五冠が妊娠 31日開幕のタイトル戦はテーブル・椅子で対局
将棋の福間香奈女流五冠(旧姓・里見)が、妊娠のため、31日に開幕する女流タイトル戦・第4期白玲戦七番勝負はテーブル・椅子を用いて和服非着用での対局となることが29日、日本将棋連盟から発表された。福間女流五冠は白玲戦七番勝負で西山朋佳白玲(女王・女流王将との三冠)に挑戦する。
連盟は報道各社に「この度、挑戦者の福間香奈女流五冠より、妊娠の報告ならびに体調理由による白玲戦七番勝負におけるテーブル・椅子での対局と和服非着用の要望がございました」と公表。「白玲戦を主催する当連盟およびヒューリック株式会社で構成する白玲戦委員会での協議の結果、
医師の診断、指導等に基づき、母子の健康保持のため、福間女流五冠の要望については特例的に認めることとしました」と明らかにした。
福間女流五冠は島根県出雲市出身で、中学2年時の2004年10月に女流棋士に。終盤の切れ味の鋭さから「出雲のイナズマ」の異名を取るなど活躍。女流では歴代1位のタイトル通算52期を誇り、22年には女性として初めて棋士編入試験を受けた。昨年5月に結婚し、今年元日に発表して活動名を「福間香奈」に変更していた。