世界的ピアニスト・反田恭平 “天才夫婦”の妻との愛あふれる素の姿 演奏家としての使命感も語り尽くす

 反田恭平
 反田恭平(右)と妻の小林愛実
 反田恭平(奥)と妻の小林愛実
3枚

 世界的ピアニストの反田恭平(29)が、5日と13日にYouTubeで公開された動画シリーズ「現場への道 with you」に出演。妻で同じくピアニストの小林愛実との愛にあふれた生活や、音楽家としての使命感などを語り尽くした。

 同シリーズは、働く人を応援する動画プロジェクト「通勤タイムス」が発信する動画シリーズで、表現者が仕事現場に向かう道や、本番直前のルーティンを追いながら、道案内AIがさまざまな質問をしていくという形式で、YouTubeやTikTokで視聴可能なWeb番組。今回はコンサート出演のため東京・初台のオペラシティへ向かう反田と妻の小林の、開始3時間前の会場入りから1時間半前に至る時間に話を聞いた。

 反田は2021年、現存するコンクールとしては世界最古の歴史を持つ「ショパン国際ピアノコンクール」で、日本人歴代最高位タイとなる2位に。小林も4位に入賞した。幼なじみでもあった2人は23年に結婚し、1児をもうけた。多くの天才ピアニストが名を連ねてきた最高峰のピアノコンクールにその名を刻んだ、まさに音楽の女神に微笑まれた者同士の天才夫婦だ。

 2人はお揃いのバッグを持って会場に向かい、反田はたびたび「愛ちゃん」と妻の名を呼ぶ。コンサート会場に必ず持参するアイテムを聞かれ、「服、楽譜…」と“普通”の答えをする反田に、小林が「メガネ留め」とアシストを決める場面も。また、小林が奏でるピアノの音色に、反田が「すごくあったかい音。愛ちゃんの音-」と聞き入る場面もあった。

 互いのコンサートにもしばしば訪れるといい、反田は「予定が合えば、毎回来てくれますよ。僕も彼女がコンサートの時はなるべく行きたいなと思うし」と笑顔。妻の前で行うコンサートを「10回中6回…いや8回は緊張しますね」としつつ、「コンサート前とかって、毎回じゃないんですけど、レッスンをしてもらったり、お互いするんですよ、意見交換みたいな。それで、言われたことを守らなかったりできなかったりすると、怒られるんじゃないかな…みたいな」とジョーク交じりに話した。

 一方で、同業者同士の結婚について問われると「(小林は)本当に音楽と真摯に向き合ってる方なので、生まれも違うし、年も違うし、育ってきた環境も違うので、見てきた景色が、全然違うから、違う意見があるのはすごく大事なこと」と回答。さらに「ショパンコンクールが終わって、初めてちゃんと『ピアノが上手くなってみたい』と思った。それも奥さんがいるからですね」と、妻から受ける影響の大きさを語った。

 会場での個人練習にもカメラが帯同。モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンなどの名曲を試し弾きするシーンは、クラシックファン垂涎の贅沢なひとときだ。指ならしが終わると、反田は真っ先に客席の小林のもとへ。「音がきれい」と感想を述べる小林に、「何の音がきれい?」と聞き返す反田。そんな無邪気な姿に、小林が笑いながら夫の頬をつねる微笑ましいシーンもあった。

 これまでにも夫婦でメディア露出はしているものの、ほとんどの場合ピアノの連弾やシンプルなインタビューに留まってきた。普段は見られない夫婦の“素”の姿に、ファンからは「天才ピアニスト同士のビックリ映像」「奥様とのアツアツぶり、ハンパない」「拝見しているだけで幸せな気持ちになりました」などのコメントが寄せられ、YouTubeでは公開後すぐに前編・後編とも再生回数が30万回を突破した。

 AIが台頭し、人間関係や人間の役割が一層多様化している現代においても、ぶれることのない夫婦愛。「AIにも、人の心を揺さぶる音楽を作ることはできると思うか」との問いに、反田は「この3、4年で、すごくないですか?テクノロジーって。変わっていく速度が毎年アップグレードしているので、結構あり得るんじゃないかなって思う反面、演奏家としてはプライドがあります」と回答。その言葉通り、「AI」には作れない「愛」から生まれる音色の存在を、番組内でも惜しみなく発揮して見せた。

 「現場への道 with you 反田恭平編」は、YouTubeチャンネル・Tiktokアカウント「通勤タイムス」で公開中。

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