河野太郎氏 橋下徹氏と誹謗中傷“ブロック”巡り激論も持論譲らず 橋下徹氏「一般人と首相は違う」にも「むしろ総理が言うべき」で平行線

 自民党総裁選への出馬を表明している河野太郎デジタル担当相が1日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演。自身のSNSでの“ブロック”について元大阪知事で弁護士の橋本徹氏と激論するも、持論を譲らなかった。

 橋下氏は「河野さんから、僕もそうだったんですけど、嫌な部分、イメージっていうのが何となく伝わってるところあると思うんです」と切り出すと、250万人のフォロワーを抱える河野氏がXでの“ブロック”問題に言及した。

 米の憲法を例に出し、トランプ大統領がSNSをブロックしたことで、米連邦控訴裁判所が違憲の可能性があると説明。橋下氏は「河野さんが誹謗中傷を排除するっていうのは大賛成です。でも総裁、総理になった場合には、最大の権力者になるわけですよね。誹謗中傷の判断って、河野さんがやるんじゃなくて司法がやるべきなんじゃないでしょうか?」と問うた。

 さらに「私的なSNSでは自由なんですが、公的な立場で公的な発信をしているようなアカウントの場合。河野さんのアカウントって非常に影響力があって、大臣としての発言、多分にされてましたから。一国会とは違って総理・総裁は最大の権力者ですから」として、首相になった場合は慎重になるべきだと指摘した。

 これに対して河野氏は「誹謗中傷と批判は違うと思います。例えば官邸のSNSとか、公的なものは自分でとやかくするものではないと思うんですけども。個人で、私の場合は暇つぶしでやっていたのが、フォロワーがたくさん増えて今になっているわけです」と前置き。「政策発表して賛成、反対っていうのがコメント欄に出てて。“それはどうぞやってください”って。やっぱり誹謗中傷っていうのはあります。これは政治家だからと言って許している、芸能人だからと言って許している。これが結果として、この間のオリンピック選手に対する誹謗中傷にもなるし、個人に対してもかなり誹謗中傷をやる人がいる。これはいいことだとは思わない」と反論した。

 さらに「ブロックしちゃいかんというと、一般の方もブロックしちゃいかんのだと思っている方が結構、いらっしゃるんで。僕はあえてブロックして悪いことはありませんと。誹謗を聞く必要はないから。嫌なことが寄せられたら聞く必要はないですよと言うべきなんだと思います」と誹謗中傷に対して断固たる姿勢を見せるべきと述べた。

 橋下氏は「一般の人はどんどんブロックすればいいと思うんです。でもやっぱり一国の首相は違うと思うんですよね。裁判所の判断を受けて、それでブロックだったら全然いいと思うんですよ。中には正当な批判、正当な表現の自由も含まれているかも分からない。国民の知る権利、最大限に尊重してほしい」と軽々に誹謗中傷と判断すべきではないと、重ねて話した。

 しかし、河野氏は「裁判というと、時間がかかりますよな。総理だから誹謗していいのか、大臣だからいいのか、最高裁長官はどうか…。自分が楽しんでやってますから。SNSで不幸せになる必要は無い。そこは公の発信と個人でやっているものは違うんです、ずっと(ブロックと)言ってもいいと思うんです。誹謗中傷はダメよっていうところは、むしろ総理ような人がはっきり言わないと」と、話は平行線をたどった。

 橋下氏が「河野さんのアカウントでは、以後、公の発信は一切、やらないということにしないとダメですね」と“ブロック”する個人のSNSでは公的な発信はすべきでないとクギを指したが、河野氏は「そこは、いろんな人に情報を伝えるということはありますし」と最後まで譲らなかった。

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