橋下徹氏「維新の内部はガタガタ」現場の執行部への不満が沸点まで「馬場代表たちは気づいてない」斎藤兵庫県知事のパワハラ疑惑で
元大阪府知事の橋下徹氏が5日、日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。斎藤元彦兵庫県知事がパワハラ疑惑が問われていることに関して、日本維新の会の現状を「内部はガタガタ」と明かした。
斎藤氏は、2021年の知事選で自民と維新の推薦で当選した。自民は百条委員会の設置に賛成したが、維新は「真相解明をした後に記者会見で説明すべき」と反対の立場を取っていたが、有権者からの批判を浴びている。
橋下氏は大阪府知事だった2010年に、大阪維新の会を設立し、12年には日本維新の代表に就任した、いわば、維新の生みの親。しかし、この日は「いま、維新の内部はガタガタになっています。国政維新の馬場さんの執行部に対して、維新のメンバーが不満がもう沸点まで達して、エライことになりそうな状況になってるのに、馬場さん達も維新執行部も気づいていないという状況です」と話した。
さらに「元々、維新執行部は斎藤さん擁護で行ったんです。これは職員のクーデターだと。だから事実解明ではっきりすれば、パワハラやおねだりの事実は大したものが出てこないというのが維新の見立てだったんです。百条委員会が終わるまで、ずっと調査をやっていけば、大したものが出てこないだろうと言っていたのが、どんどんどんどん、こういう風になってきて、現場の方は不信任に賛成しないとエラいことになるぞ。でも執行部は『いやいや、事実解明が優先だ』というから、現場の方は馬場さんたちにものすごい不満が起きている」と突き放した。
兵庫県議会の維新所属議員は21人。橋下氏は「知事を守ろうとしているんです。で、内部で割れ始めて、世論がこうなっているんで、維新のスタンスは、どちらかというと、職員にものすごく厳しかったんです。百条委員会にも反対していたんですから。でも、これだけ世論になって、グダグダになって、なんとか不信任に方向転換しなきゃいけないんじゃないかと」と、知事支持から転向を謀っているが、執行部とのズレが起きているとした。
吉村洋文知事と松井一郎前知事は、かつて大阪府の財政課長だった斎藤氏の上司だった関係。「斎藤さんが自分の部下として働いているときは、こんな人物だとは思わなかったと言っている。だから最初は、職員からクーデターを起こされていると思ったみたい。課長時代はみじんもこんな姿を見せずに誠実にやっていたのに、知事になってからこうなったのは、怖くないですか?」と話す橋下氏は、そこに気づけなかった維新の執行部は「大変なことになっていますね」と腕を組んだ。