高田真理さん自殺 「青い三角定規」元メンバー 飲酒運転事故で現行犯逮捕から2週間
【2006年9月27日付け本紙より】
フォークグループ「青い三角定規」の元メンバー・高田真理さん(59)が9月26日、午後4時ごろ、埼玉県入間市内のマンションで遺体で発見された。高田さんは敷地内にうつぶせで倒れており、所持品に知人あての遺書があることなどから、狭山署は飛び降り自殺とみている。高田さんは今月11日に酒気帯び運転で人身事故を起こし、現行犯逮捕されていた。
大ヒットを飛ばしたグループのメンバーの最後は壮絶なものだった。
狭山署の調べではマンションは12階建て。住民の男性がドスンという大きな音を聞き、外に出たところ、うつぶせに倒れている高田さんを発見した。すぐに110番通報し、警官が駆けつけたが高田さんは設置してあるポールに突き刺さるような状態で即死だった。
高田さんは黒のジャンパーに黒のズボンといういでたち。身に着けていたショルダーバッグの中にあった免許証から身元が判明した。バッグの中にはB5の半分ほどの紙に「死にたい」などと書かれた知人あての遺書があった。現場は高田さんの自宅から4~500メートル離れたマンション。高田さんは両親と3人暮らしだったが、両親あての遺書は発見されていない。
高田さんは今月11日に入間市内でミニバイクを酒気帯び運転して自転車の女性をはね、1カ月の重傷を負わせた。業務上過失傷害と道交法違反の現行犯で逮捕され、13日には送検、その後釈放されていた。28日に呼び出し命令を受けており、「行きます」と答えていたという。関係者は「変わった様子はなかったが、事故の後は精神的には参っていたんじゃないか」と語っている。
高田さんは西口久美子(55)、岩久茂(56)と結成した「青い三角定規」の男性メンバー。72年には「太陽がくれた季節」をヒットさせたが、73年にグループは解散。今年12月に再結成する予定だったが、飲酒事故のため白紙となっていた。