デイリースポーツの読者の皆さま。はじめまして、ヤマヒロです。今週からどうぞよろしくお願いします。

　カンテレ（関西テレビ）に２８年、独立して１１年。早いもので来年はアナウンサー４０年目になる。とはいえ、ここ数年はアナウンサーらしい仕事は全くしておらず、このアタマを武器にオモロいことやってみよう…いつもそんなことを考えている。

　デイリースポーツの担当者・坂元さんと今回初めて連載の打ち合わせをしたとき、すでに「ヤマヒロのぴかッと金曜日」というタイトルまで用意されていた。他にも幾つかあったが迷わずこのタイトルに決めた（他の候補もすべてピカ、ツルが含まれていた）。

　「ヤマヒロのぴかいちラジオ」「ヤマヒロのぴかッとモーニング」。ＭＢＳラジオの二つの番組タイトルにあわせてくれたのだろう。もちろん、気分が悪かろうはずがない。

　「欽ドン・欽どこ・週刊欽曜日」で視聴率１００％、テレビ界に君臨していた頃の萩本欽一さんも、きっと同じような気分だったんだろなー！（ウソです。ごめんなさい。大御所を引き合いに出してスンマセン）

　いつのまにかハゲは私の代名詞のようになったが、カツラを外したのは３５歳のとき。なんの制約も受けず、あるがままに自然に、との思いからだった。そう、キャンディーズが静かにステージにマイクを置いたように、私もアナウンサー人生はもうこれで終わりにしてもいいとの思いで、そっとカツラをマイクにかぶせたのです…。（スンマセン、またうそつきました！！）

　実際は、放送中にこれ見よがしに外したことが話題になり、以来、バラエティーに報道に、これまで驚くほどの仕事をいただいた。私はこの珍事を「ハゲの功名」と呼んでいる。

　ネガティブではダメ、ポジティブにいこうと、個人事務所も「ＰＨＣ」とした。ポジティブハゲカンパニーの略称である。決しておちょくっている訳ではない。名刺交換のときは間違いなく和むのでＰＨＫの方にはお勧めしたい。ちなみにＰＨＫとは「ポジティブハゲの会」のことだ…ややこしいけど。

　先日、カンテレの大多亮新社長と名刺交換したときも社名への思いをきちんと説明した。大多さんといえば、かつてフジテレビのトレンディードラマ黄金期を牽引した１人である。心の中で「ドヤ、おもろいやろ？」と反応をうかがう。「…。いやぁ、これは東京にはない発想ですネー」ととりあえずウケた。

　仕事も生活も、いつも前向きに！赤裸々に！これが私流のやり方。

　初回からいきなり禁じ手を使って恐縮だが、本コラムでも、日々感じるさまざまな出来事にも本音で迫りたい。（元関西テレビアナウンサー）

　◇山本浩之（やまもと・ひろゆき）１９６２年３月１６日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、２０１３年に退社。その後はフリーとなり、２４年４月からＭＢＳラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」（月～金曜日・８～１０時）などを担当する。趣味は自家菜園。