宝塚歌劇団に労基署から是正勧告 昨年9月に宙組劇団員急死、パワハラや過重労働「重く受け止め適切に対処」

 宝塚歌劇団は6日、西宮労働基準監督署から是正勧告書を5日に受け取ったことを発表した。劇団では昨年9月に宙組に所属する当時25歳の劇団員が急死し、過重労働やパワハラなどが問題となり、同11月には立ち入り検査を受けている。

 今回、是正勧告書は宝塚歌劇団ではなく、親会社の阪急電鉄に届いた。阪急電鉄および宝塚歌劇団では「この是正勧告を重く受け止め、適切に対処をいたしますとともに、現在進めております宝塚歌劇団の改革に向けた取組を続けてまいります」とした。「なお、宝塚歌劇団の改革に向けた取組につきましては、しかるべき時期にその進捗をご説明いたしたく考えておりますので、いましばらくのご猶予をお願い申し上げます」ときちんと説明する場を設けることも明らかにした。

 また内容については阪急電鉄は「現在精査中で、監督官庁に相談し、歌劇団の改革に取り組みたいと思っております」と語った。

 宝塚歌劇団の劇団員の雇用形態は、入団から5年目までは歌劇団と労働契約を結び固定給だが、6年目以降は業務委託契約となる。

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