小泉進次郎氏 出馬会見で見せた練りに練られた“リスクヘッジ” 不規則質問に対するアフターフォローも【会見ルポ】

 自民党の小泉進次郎議員(43)が6日、都内で総裁選出馬会見を行った。約1時間におよんだ会見は、前半30分が小泉氏の決意表明と政策説明、後半30分は報道陣からの質疑応答にあてられた。

 会見場が荒れることは無く、見事なメディアの“交通整理”がなされていた。会見取材は事前申請制で、メールで配布されたQRコードを会見場で提示。事前に選挙対策委員会(以下、選対)が定めた席への着座が求められた。

 会見場は人であふれていたが、選対は会見前に「多くの申し込みがあったので、同じ会社で重複している申請については調整をお願いした」と説明。後半部の質疑応答については「質問は一つずつ。『更問い(=回答に関する疑問点を問うこと)』があれば、それも一つまでとさせてください」と運営上のルールを説明した。質問できなかった人に対しては“アフターフォロー”として「会見終了後1時間、オンラインで質問を受ける。できるだけ早く回答をします」と告知した。

 始まった会見前半での決意表明。小泉氏が語った内容は、会場で事前に配られた資料に要約された通りだった。質疑応答で環境大臣時代の「言葉の軽さ」、「知的レベルの低さから国際会議で恥をかくのでは」を問う声にも、小泉氏は感情の揺らぎをみせることなく応対した。

 途中、司会が質問者を指定する際に社名と名前を呼び上げたことで、挙手しながら当てられなかった記者が「名前が知っている記者ばかり当てるな!」と怒りを発する場面もあったが、運営側は着席している場所で個人を特定していることを理由にやんわり否定。質疑応答は予定通り12時前後に終了した。ただ、約30分の質疑応答を終えて運営側が「最後の質問とさせてもらいます」という質問後、降壇する小泉氏に対して「一言だけ。記者クラブの改革開放についてお聞きしたい」など食い下がる記者もいた。

 小泉氏は当該質問には答えた。だがその後の「総理になったら、フリーの記者を会見に入れた方が緊張感がでますよ!」、「是非そうしてください」、「小泉さん、記者クラブの改革は中長期で考えていないんですか?」などの声には無言を貫いて降壇。運営側は事前に通告していた受けきれない質問についてはオンラインで受け付ける旨をあらためて案内し、会見は大きな混乱がなく終会となった。

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