市川新之助 憧れの「連獅子」挑戦に父・團十郎から助言も 10月大阪松竹座で襲名披露公演の大千秋楽

 歌舞伎俳優の市川新之助(11)が6日、都内で大阪・松竹座での「十月大歌舞伎」(同10~26日)の合同取材会に登場。本公演は22年11月での歌舞伎座を皮切りに、2年間にわたって行われてきた襲名披露の締めくくり。新之助は夜の部で父・團十郎と、襲名披露口上を発し「連獅子」で競演する。

 紋付きはかま姿で単独の会見に臨んだ新之助は、演目に「僕も連獅子が好きで、お父さんの連獅子を見ていてすごく楽しそうだったので、僕もやってみたいと思った」と語った。憧れの演目をつとめるにあたり、父からのアドバイスを「たくさんありました。セリフの細かいところも教えてもらいました」と答えた。

 初の大阪での舞台。幼少期、客席から見た記憶は「小さいころなので覚えていない」としながらも「最近、大阪に行ったのはお姉ちゃん(市川ぼたん)の始球式。すごく都会だなと思った」と東京育ちのシティーボーイとは思えぬ回答。一方で楽しみにしている大阪グルメは「僕はそういうことにそんなに詳しくない。お肉が好きなので、あえて言えば焼き肉かな」と大人びた回答をした。

 2年に及んだ父と自らの襲名興行も、いよいよ大千秋楽。「襲名公演は最後だが、新之助としてはこれから。今は6年生でもうすぐ中学1年生、すごく早く感じています」と話した。

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