群馬大医学部生が将棋のプロ棋士に 奨励会三段リーグトップ通過 医師免許取得し将棋と両立目指す

 将棋のプロ棋士養成機関である奨励会の第75回三段リーグ戦17、18回戦が7日、東京・将棋会館などで指され、獺ヶ口笑保人(おそがぐち・えほと)三段と吉池隆真三段が10月1日付での四段昇段を決めた。最終成績は獺ヶ口三段が15勝3敗、吉池三段が14勝4敗。

 獺ヶ口三段は三重県熊野市出身で、現在は群馬大学医学部4年在学中。2013年6月に奨励会入りし、三段リーグには昨年2月の第73回三段リーグ戦から参戦。わずか3期でリーグを突破した。

 対局後は「(この日の)1局目に負けてから切り替えることができて、2局目の内容がすごく良くなったことが印象的な1日でした」とコメントした。また、学業との両立については「一番大変だなと思ったのはやっぱり受験機で、2浪してるんですけれども、その間将棋の勉強を本格的にできたかって自分に通うと全然できていなくてで案の定成績も伸びずに…。それはもう自業自得なんですけれども、2年間は両立が難しかったです」と語った。

 また、両立を選んだ動機については「人と話すのがすごい好きっていうのがありまして、それで医師という仕事が魅力的に映りました」とし、将棋の成績が伸びずプロ棋士への道を諦めかけたことから医学部への進学を決めたことを明かした。また、今後医師免許の取得を目指すことも宣言し、現状では医師と棋士を両立する考えてあることも語った。

 囲碁界では、坂井秀至八段が京都大学医学部を卒業後、編入試験を受けて関西棋院所属のプロ棋士に。在籍中は囲碁に専念し、2010年に七大タイトルの1つ「碁聖」を獲得するなどトップクラスの活躍を見せたが、19年9月に休場後は医師に転身している。

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