ボニージャックス鹿嶌武臣さん死去 脳幹出血で 90歳 トラさんの愛性で親しまれ

 ボニージャックス・鹿嶌武臣さん(2023年10月撮影)
 ユニット結成後初ライブを行った「ボニーさんとブー」の(左から)ベイブー・ブーのシノブ、ユースケ、チェリー、ケン、ユウ。ボニージャックスの玉田元康、鹿嶌武臣、吉田秀行、西脇久夫=2016年10月
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 男性コーラスグループの草分け的存在でもあるボニージャックスの鹿嶌武臣(かしま・たけおみ、本名・同じ)さんが、12日午後6時38分、入院中だった埼玉県さいたま市内の病院で、脳幹出血のため亡くった。90才。日本歌手協会が発表した。

 鹿嶌さんはバリトン担当で、トラさんの愛称で親しまれた。ボニージャックスは、全員が早稲田大学のグリークラブのメンバーで、1958年に結成。慶応大学の4人グループ、ダーク・ダックスとともに男性コーラスグループブームを作った。

 鹿嶌さんはその初期の結成メンバーのひとりで、1963年からは「NHK紅白歌合戦」にも出場した。

 2022年、メンバーだった西脇久夫さんが亡くなった後も3人でステージをこなし、昨年の「第50回日本歌手協会歌謡祭」にも元気に出演。7月5日には彩の国さいたま芸術劇場映像ホールにて「鹿嶌武臣の世界」にも出演したが、その後入院したという。

 亡くなった12日も、家族が病院に見舞った際は元気で「じゃあまた明日ね」などと会話していたというが、家族が病院を後にしたあと急変したという。

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