石破茂 コバホークをド迫力喝破「今のままでいいなんて誰も思ってない!」自身主張の防災省創設を「無駄」にカチン

 自民党総裁選が告示された12日、9人の候補者がフジテレビ「イット!」で討論会を行った。

 ヒートアップしたのが石破茂氏だった。自身が主張する防災省の創設について、小林鷹之氏が「屋上屋(屋根の上に屋根をつけるように、無駄なものをこしらえること)」と表現したことにカチン。「今のままでいいなんて、世の中の人は誰も思っていない!」と声のボルテージを上げた。

 小林氏は1日、神戸市で「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を視察した後、「防災省」の創設について「屋上屋を課すことになる。必要性を感じない」と否定した。

 このやり取りに対して、討論会で石破氏が小林氏に「全国知事会がこれは必要だ。6割以上が必要だと。屋上屋といって否定する根拠は?」と問いただした。

 小林氏は「屋上屋と申したのは、防災対応は多くの場合、自衛隊が派遣される。最高指揮官は総理ですから、本来なら、指揮命令系統は、官邸の総理-官房長官のラインで迅速にやるべきと思う。その意味では、いま内閣防災の機能、企画立案能力がまだまだ弱い。そこを強化することがあるべきやり方なのでは」と釈明した。

 しかし石破氏は「避難所が100年前のままで本当に良いんですか。実際にそういう任にあたっている市町村長たちが『頼むからそういう役所をつくってくれ』と言っているのを、どうして無視するんですか」とド迫力で息巻いた。

 小林氏が「人員の話について言えば、わざわざ防災省をつくらなくても、各省の連携はいま、比較的よい体制が構築できていると思っています」と対応すると、石破氏は「はぁ」と深いため息をついて呆れ顔。「今のままでいいなんて、世の中の人は誰も思っていない!」と断じると、小林氏は苦笑した。

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