マッチ 赤ジャケ姿で還暦初ツアー 14年ぶり四国で開幕「こんにちは香川!」

 歌手の近藤真彦(60)が15日、香川県観音寺市のハイスタッフホールで、10都市を巡るコンサートツアー「Masahiko Kondo さよならなんて言えないよ 2024~パワーあげます 貰います~」の初日を迎えた。7月に還暦を迎えてから初のツアーで、全25曲を熱唱。自身14年ぶりとなる四国公演でファンを沸かせた。

 割れんばかりの「真彦コール」と共に、赤いジャケット姿でステージに降臨した。代表曲「ハイティーン・ブギ」で会場のボルテージをぶち上げ「こんにちは香川!夏の武道館後、初のライブです!」と呼びかけて満員のファンを沸かせた。

 開演前には取材に応じて「武道館で自分の中では一つ区切りを付けようと思っていた」と7月の還暦ライブ前に抱えていた心境を吐露。しかし「松山千春さんや沢田研二さんなど先輩たちを見て、まだまだ頑張らないと」と決意を新たにした。

 「武道館に来られなかった人もいたと思うから」と、一夜限りだった武道館の還暦ライブに近いセットリストを組み、会場には赤い革ジャンなど当日の衣装も展示。そして「ファンに『マッチからパワーをもらった』というメッセージをもらうけど、俺ももらっているよなと思って」とツアータイトルに込めた思いを語る。この日のステージでも、軽妙なMCトークでファンとの対話を楽しみ、場を盛り上げた。

 舞台上では「重大発表があります」と切り出し、来年1月の大阪を皮切りに、盟友・野村義男とのライブツアーを行うことを発表。同3月には台北でも開催すると伝えると、会場から歓声とともに大きな拍手が送られた。海外公演は「99%、歌で勝負しないといけないというプレッシャーはある」と話すが、自身初となる台湾公演に「日本にはない景色を見に行きたい」と意欲を見せた。

 11月まで続くツアーが終われば、ディナーショーや鈴木おさむ氏が脚本を担当する舞台など予定は続く。テレビ出演のオファーも増えていると言い「今、人生で一番芸能生活が忙しい。この歳でこうなると思わなかったよ」と笑う。還暦を過ぎてなお、マッチは輝きながら走り続ける。

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