大泉洋「バブルなら『どうでしょう』辞めてた」就活から逃げた学生時代回顧「小さくまとまってほしくない」激アツ激励
俳優の大泉洋(51)が20日、都内で行われた主演を務めるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム「終りに見た街」(21日、後9・00)制作発表会見に出席した。この日は、大学生らも参加し、大泉に質問をぶつけた。
同作は脚本家・山田太一氏の同名小説が原作で、映像化は19年ぶり3度目。今作は宮藤官九郎氏の脚本で、意外にも大泉にとっては初タッグとなった。
大泉は質問する学生らが普段は映像や演技を学んでいると聞くと「どうぞよろしくお願いします」と、ていねいにあいさつ。「いずれお世話になります。こういう人を大事にしないといけない。将来の演出家がいるかもしれない」と向き合った。
また、就活をしているという学生から受けた「自分のことを最大限にアピールするにはどうしたらいいか?」という質問に大泉は「私はとにかく笑わせたいとしか思ったことがない。自分をアピールするのはなんでもいいからとにかく笑わせたい。『どうしてそこまでおまえが勝負しないといけないんだ、大泉』って自分でも思う時はありますよ。だってスベる可能性あるわけじゃないですか。それでもどうしてもどんな時でも笑わせたい。今後、私がたとえハリウッド映画のオーディションだってなっても笑わせにいく。スピルバーグも笑わせたい。それで落ちてもかまわない」と熱いアドバイスを送った。
自身が学生の頃は就職活動はしなかったといい「私の時代は就職活動は氷河期と呼ばれた時代。どうせ今やっても就職先ないらしいよって中で、テレビに出始めていたから就活から逃げやすかった。あれがバブルの頃で売り手市場だったら『水曜どうでしょう』はとっくにやめていた。本当は就職のアドバイスなんて一つもできやしないです」と苦笑した。
それでも「自分にできることに小さくまとまってほしくない。自分ができることに当てはめて仕事を選ぶよりも、もっと違うアプローチで突き進んでくれたらいいな。私はラッキーでここまで来てしまったけど、気楽さがあってもいいのかなと思います。自分がやっていて楽しいこと、好きなことをとことん突き詰めてもいいのかなと思います。できないと思わずにやってほしい」と悩める学生たちにエールを送った。