伊藤沙莉「寅子でいられて本当に幸せでした」 朝ドラ「虎に翼」最終週へ万感思い

 女優の伊藤沙莉が22日、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合、月~土曜、前8・00)の、23日放送から始まる最終週を前に、主人公・佐田寅子への思いを語った。

 日本初の女性弁護士の一人で後に裁判官となる三淵嘉子さんをモデルとした物語で、主人公・寅子を半年間演じ続けてきた伊藤。「セリフに書かれている以外の部分で『この人、本心ではどう思っていたんだろう?』と考える時間がとても多かった。そうしてぐるぐると考えを巡らせるところは、私自身と似ているところでもありました」と、寅子と自身を重ね合わせつつ、「寅子でいられて、本当に幸せでしたね」と、万感を込めて振り返った。

 昨年9月から約11カ月に及ぶ撮影も充実していたようで、「とっても濃い時間でした。このチームで作品を作ることができてよかったと改めて思いますし、撮影していたころに戻りたいです」と笑う。

 物語の完結へ向けて「私自身もそうですが、登場人物を通していろんな考えを見聞きしながら『この考え方もおもしろい』、『これは初めての感覚だな』なんて思いながら、見ていただけていたのではないでしょうか。この作品がみなさんにとって、何かを考えるきっかけになっていたらうれしいです」と、視聴者へ呼びかけていた。

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