三遊亭好楽の長男・王楽 七代目円楽を襲名へ「名跡を汚さぬよう精進」父と兄弟弟子の特殊な関係
落語家の三遊亭王楽(46)が、来年2月20日付けで七代目三遊亭円楽を襲名することが24日、発表された。2022年9月に六代目円楽が死去してから空席となっていた。
王楽は1977年11月7日生まれで、日本テレビ系「笑点」でおなじみの落語家・三遊亭好楽(78)の長男。駒大文学部英米文学科を卒業後、2002年に父と同じ五代目円楽に入門したため、父と兄弟弟子という落語界でも特殊な間柄となっている。
名前は、五代目円楽の若い頃の愛称「星の王子さま」が由来。一門では27番目の「最後の弟子」だが、5代目円楽から弟子史上最多となる10演目を直接稽古されている。09年に真打に昇進し、持ちネタは約200演目。趣味は年間100本の映画観賞で、自作の新作落語を積極的に発表するなど、伸びやかな感性と現代性が特徴とされる。
息子2人の名付け親は春風亭小朝。愛されキャラで知られ、昇進記念落語会のゲストの顔ぶれが豪華すぎることがネタとなっている。
王楽は報道各社に直筆文で襲名を報告し「五代目六代目が大きくした名跡を汚さぬよう精進致しますので、これからも宜しくお願い致します!」とつづった。六代目の命日である30日に好楽、林家木久扇(86)同席のもと、襲名会見を行う。