宝塚歌劇団花組新トップスター永久輝とわの本拠地お披露目公演のラストとなる「エンジェリックライ／Ｊｕｂｉｌｅｅ（ジュビリー）」が２８日、本拠地の兵庫・宝塚大劇場での初日を迎えた。

　永久輝は人間界に落とされた天界一大ホラ吹きの天使役。プラチナヘアも美しく、持ち前の演技力でぐいぐいとファンタジーの世界に引き込んだ。ショーでは戴冠シーンや、エルガー作曲「威風堂々」の曲をバックに、黒えんび姿で男役を率いたダンスを披露するなど、随所に新トップ公演を印象づけた。また新トップ娘役の星空美咲もキュートで、初々しいトップコンビぶりを見せた。

　また人気スターの聖乃あすかは悪魔のフラウロス役で、独特なメークで冷酷さを演出。今公演で退団する綺城ひか理、専科の凪七瑠海らも芝居、ショー共に活躍。最後を飾った。

　永久輝は「新しい花組がここ本拠地宝塚でついにスタートを切れましたこと、大変うれしく思っております」とあいさつ。『エンジェリックライ／Ｊｕｂｉｌｅｅ』は宝塚の魅力、花組の魅力がギュッと詰まった２作品です。専科からお力添えを頂いております凪七さん、そして１１０期生の組回りメンバーと共に、花組皆が前を向いて、より味わい深く進化させていけるよう精進してまいりたいと思います」と新トップとしての意気込みをのぞかせた。

　宝塚大劇場は１１月１０日まで。東京宝塚劇場は１２月７日～来年１月１９日。