２７日に行われた自民党総裁選で石破茂氏が新総裁に選出された。１回目投票を２位通過。高市早苗氏との決選投票では圧倒的不利と予想された議員票を、１回目の「４６」から高市氏を超える「１８９」に激増させての逆転勝利した。

　壇上の党幹部席で石破氏のスピーチを聞く、麻生太郎氏の憮然とした表情も話題に。

　壇上で９候補と岸田文雄総裁がつないだ手を掲げ、拍手で沸いた後に、閉会。

　テレビ中継は一斉にＣＭに入ったが、ＮＨＫ中継ではステージから降壇してきた石破氏に、菅義偉元首相が歩み寄ってきて、互いにニヤリとして軽く握手を交わしてすれ違った場面も映された。

　２７日から２８日にかけてのテレビ番組では、石破氏の大逆転の背景には、菅氏が推した小泉進次郎氏が１回目で獲得した議員票「７５票」や、旧岸田派の票が石破氏に流れたとの分析で、ほぼ一致。キングメーカー争いで岸田氏と菅氏が影響力を堅守したとみられている。