三遊亭王楽が七代目円楽襲名会見 父・好楽は反対も六代目夫人から通達

 落語家の三遊亭王楽(46)が30日、都内で「七代目三遊亭円楽」の襲名会見を行った。

 壇上には故人で師匠の五代目三遊亭圓楽さん、六代目円楽さんの写真が飾られ、父の三遊亭好楽、林家木久扇が同席。王楽は「この度、一門の皆様のご推挙、また、先代六代目円楽師匠からの遺言により、私が来春より七代目円楽を襲名することと相成りました。一重に、諸先輩方、皆様のおかげと存じております」とあいさつし「名前もこの顔も国民では知らない人がいないと言っても過言ではない大名跡となりました。大変な重圧はありますが、精進していく所存ではございます」と表情を引き締めた。

 父の好楽は名前を継ぐのは反対だったが、六代目の夫人から「王楽さんに継がせたい」という通達があったという。「大きくするのも小さくするのも本人の心構え次第でございますので、ぜひ、これからも応援していただければ幸いでございます」と訴えた。

 襲名は来年2月20日付けで、26日から3月2日まで東京・有楽町よみうりホールで襲名披露興行を行うことも発表。王楽の趣味は映画観賞で、年間100本以上視聴するとあり、同席した木久扇は「新円楽は大変、知識人で、ニコニコしておりますけど、たくさん映画を見てそれが募っておりまして、落語の話を『こういことにすると面白くなるんじゃないか、こういうこと変えていいんじゃないか』ということができる人でございます。未来が広がっております」と活躍を願った。

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