Ｎｅｔｆｌｉｘ配信ドラマ「地面師たち」にも出演した俳優の五頭岳夫（ごず・たけお＝７６）が１日、フジテレビ系「めざまし８」の独占インタビューに応じ、これまでの苦難の人生を振り返った。

　五頭は、大ヒットとなった「地面師たち」で、借金のために地面師たちに協力する、なりすましの老人役で話題に。地主になりすますために、何度も生年月日や干支（えと）を練習するシーンや、実際に不動産会社を相手に干支（えと）を必死にそらんじる姿は印象的だ。

　インタビュー前に、スタッフから「お名前と年齢、生年月日をお伺いしてもいいですか？」と聞かれ「ごずたけお。１９４８年２月７日、干支（えと）はねずみです」と答え「これはスラスラ出てこないと」と笑った。

　五頭は「地面師たち」の他にも「翔んで埼玉」「万引き家族」「虎に翼」など、話題作にも出演している。「見るからに貧相で、来る役はホームレスが多かった」と言い「声をかけていただいている。こんな幸せなことはない」と振り返った。

　舞台役者として活動していたが、４２歳の時に胃がんにかかり、胃を全摘。「顔が貧相になったのはここに金属のプレートを入れたから」と頬に金属プレートを埋め込んだと驚きの告白。だが「それで舞台に戻ったらパリーンと折れたりということを繰り返した。脳の近くに破片が残っているので、『役者はやめなさい』とお医者さんに言われた」という。

　役者はできない、裏方もしたくない…。「それが映像の世界へということになった。病気になったからってできないわけないと思った」と舞台から映像に活動の場を変えてブレーク。地面師の撮影時は７４歳の時だったというが「まだまだ役者続けたいなって」と刺激を受けたという。

　果たして地面師が大ヒット。出演時間はそれほど多くはなかったが、五頭のインパクトは絶大。ＳＮＳについても「もう１０倍以上増えてますよ、フォロワー数。急に増えたら対応できません。だからごめんなさいねって」と明かしていた。