星野源 俳優・歌手・執筆業の違いは「ない」「結局は『一人』から出てくるもの」7年半ぶりにエッセー集発売
シンガー・ソングライターの星野源が1日、都内で、著書「いのちの車窓から 2」(KADOKAWA)の発売記念イベントを開催した。
今作は星野が雑誌で連載していたエッセーをまとめた1冊で前作から7年半ぶりの続刊。9月30日の発売から初版で異例の12万部を売り上げており、星野は「実感がわかない」と照れ笑いした。
エッセーでは星野の私生活から俳優、音楽活動などにおける「心の感触」を記した。執筆業も含め、マルチに活躍する星野だが「結局は『1人』から出てくるものなので、あんまり職業の違いはない。やりたいなって思ってることをやっていくだけ」と説明。その上で「始まった時は『一人前になりたい』って思いでやってきたけど、今回のは結構それができた。『文筆家・星野源』の表現が形作られたんじゃないかなと自分でも思う」と話した。
星野自身は小学生の頃から作文を書くことが好きだったという。一方で「メールを書く作業が全然下手だった。言葉が足りなくて、全然自分の思いが伝わらない」といい、「うまくなるにはどうしたらいいかなと思った時に勉強は苦手なので、仕事にしようと思って。仕事にしちゃえば責任もあるし頑張るんじゃないかと思った」と執筆業を始めた経緯を明かした。
そこから約20年。「最初はとにかく文章を書ける人になりたいって思ってた」という。「削り出していくと面白い物が見つかるというか、突然出てくる。それはすでに実はずっとそこにあったもので大体の人が通り過ぎてしまうようなものだったりする。そこを願っているような気持ちよさは今までと違うかなと思う」と執筆業への向き合い方の変化も明かしていた。