「大宮セブン」映画になった 人気コンビらのユニット結成初期を描いた青春群像劇 マヂラブ村上「開始数秒で泣きました」
埼玉県内にある大宮ラクーンよしもと劇場を活動拠点にしているマヂカルラブリー、すゑひろがりず、タモンズらによる、お笑いユニット「大宮セブン」が映画化されることが2日、分かった。「くすぶりの狂騒曲」と題し、12月13日に公開。結成初期を青春群像劇として描き、和田正人(45)と駒木根隆介(43)がタモンズ役でメインキャストを務める。
2014年オープンの同劇場に集められ、客入りの悪い中で「島流し」と揶揄(やゆ)されることもあった当時のくすぶり芸人たち「大宮セブン」。結成10周年の今でこそM-1王者・マヂラブやTHE SECONDファイナリストの囲碁将棋ら賞レースで活躍する実力派の集まりとなっているが、21年にはテレビ朝日系「アメトーーク!」で特集されるほど不遇時代のエピソードはネタとなっている。
映画にも、ただのカレー屋でほぼ外国人客しかいない中での営業など、実際にあった数々の修羅場が登場。本物の大宮セブンメンバーは出演していないが、タモンズのツッコミ・大波康平役の和田は「舞台の上に生きるお笑い芸人さんを、役者が全身全霊で演じる事に意味がある。そんな事を大切にしながら、お笑い芸人さんへのリスペクトを持って演じさせていただきました」と回想した。
マヂラブの野田クリスタル(37)は「狂った芸人人生の一部始終を是非ご覧ください」とコメント。ツッコミの村上(39)も「とにかく説明できない涙が出てきました。開始数秒で泣きました」と振り返っている。
◇【大宮セブン】大宮ラクーンよしもと劇場ができた2014年にマヂカルラブリー、GAG、タモンズら7組で初代が誕生。4組が抜けたのち、18年に囲碁将棋、すゑひろがりずを加えた5組で大宮セブンV(ファイブ)となる。現在は数組の変遷を経て、マヂラブ、GAG、タモンズ、囲碁将棋、すゑひろがりず、ジェラードンの6組で2代目大宮セブンとして活動。2015年よりさいたま観光大使を務め、地元振興の役割も担っている。