櫻井よしこ氏 政治評論家の高市氏批判連発に「本末転倒」と苦言 靖国問題は「メディアが作った」

 ジャーナリストの櫻井よしこ氏が1日、BSフジ「プライムニュース」に出演。9月27日に投開票が行われた自民党総裁選に出馬し、総裁に就任した場合も靖国神社の公式参拝を続けることを宣言した高市早苗前経済安保相を批判した政治評論家に苦言を呈した。

 櫻井氏は番組で、高市氏の“靖国発言”の影響について「政治評論家の方々、政局に詳しい方々が『高市さんがなったら大変だ』と。中国との関係が良くなくなるから、こんなことでその今の状況というものを壊してはならないということで、総理大臣にふさわしくないという趣旨で、いろんな方々が言ってたんです」としつつ、「これは本末転倒だと思っています」とバッサリ切り捨てた。

 続けて「靖国神社問題というのは、マスコミが作った問題なんですよね」と発言。靖国神社のA級戦犯合祀が報じられた1979年以降、首相の大平正芳氏、鈴木善幸氏、中曽根康弘氏は合計21回の公式参拝を行ったが、中国からは一切の反応がなかったが、その後に一部の新聞が毎年のように批判の論陣を展開したことで、中国側にも影響を与えたと指摘した。

 さらに櫻井氏は、日本の一部記者が中国の政府要人らに、日本の政治家がA級戦犯が合祀されている靖国に参拝していることを“ご注進”したり、外交部の会見であえて靖国参拝の是非を問うているとも説明。その上で「わが国の総理大臣もいろんな方々も、アメリカに行って(戦没者慰霊施設の)アーリントン(国立墓地)に行きます、行きますよね。天皇陛下もいらっしゃったし、野党の皆さん方も何回もいらっしゃった。でもこの方たちが日本に帰ったら、日本に殉じた人々の魂を慰め尊敬の念を払うために靖国に行かない、外国では行く、外国の戦士のために行く。日本では行かない。これ、すごく異常なことです」と語気を強めた。

 さらに「それよりももっと異常なのは、中国政府が言うから、日本の総理大臣、官房長官、外務大臣かなんか知りませんけど、3人くらいは絶対に行ってはいけないという。この原因を作ったのは誰ですか?もう一回言いますけども、日本のメディアなんです」と力説。「そして今回も、日本のメディアの皆さん方がそういう議論をたくさんしておられたこれによって、高市さんは総理大臣にふさわしくないんだという印象が広がったと思いますね」とし、「メディアの方々、そして日本人もね、この靖国神社の本質とは何なのかということを考えるべきですよ」と持論を展開した。

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