桂文枝 生成AIと共同制作した落語披露 GoogleCEOは「AIはやはり師匠を超えられない」と賛辞
落語家の桂文枝が、都内で行われたGoogle主催のイベントに出席し、Googleによる生成AI「Gemini(ジェミニ)」とともに作り上げた創作落語を披露した。
これまで330本以上の噺を生み出した「創作落語」の先駆者である文枝が「Gemini」を弟子入りさせ、「桂文Gemi(かつらぶんじぇみ)」と命名。自身が落語の監修・口演を行い、文Gemiに台本を担当させ、約1カ月半かけて創作落語を制作した。この日は見事に成功を収め、会場をわかせた。
また、文枝はGoogleのスンダー・ピチャイCEOと対談も実施。ピチャイ氏からGeminiの改善点を問われ、「人を笑わせることを教えていったら、きっと面白いものができると思う」と回答すると、ピチャイ氏は「AIはやはり師匠を超えられないと思います」と文枝に賛辞を贈っていた。
文枝はイベントを振り返り、「落語というのは庶民の暮らしを噺にしますし、将棋や囲碁みたいに形があるものではなく、“心”ですからね。AIにどこまで伝わるものかと思っていましたが、1回目としては良かったんちゃうかなと思いますよ」と手応えを示した。