高橋洋一氏こき下ろし 石破政権の「最低賃金1500円」は「小学校レベルで出来ないって分かるバカな政策」計算式で証明

 元財務官僚で経済学者の高橋洋一嘉悦大教授が、4日に配信した自身のYouTubeチャンネルで、石破茂首相の所信表明演説を添削、こき下ろした。

 特に、呆れていたのが「最低賃金を着実に引き上げ、2020年代に1500円という高い目標に向かってたゆまぬ努力を続けます」というくだり。現在は1055円だから、かなりジャンプアップが必要そうだ。

 高橋氏は「前の参議院選挙で1500円って言ったのはれいわ(新選組)だよな。立憲民主ですら1300円にしたから」「れいわレベルの政策だな。でも数字書いちゃったから、できねえと格好悪いったら、ありゃしない」と苦笑した。

 東大理学部数学科卒の高橋氏は、「2029年度で1500円にするためには、5年連続で毎年7・4%の賃上げが必要になる。今まで高度成長期でも7%台なんてない。それで無理そうってすぐに分かると思う」と無謀な数字であると紐解いた。「こういうのって秘書官たちが計算してあげないのかな。可哀想になあ」と石破首相に同情した。

 さらにインフレ率と失業率をファクターにした「無理のない最低賃金上昇率」をはじき出す計算式やグラフを用いて説明。「インフレ率を高めてものすごく低い失業率が必要」とし、「7・4%の賃上げのためには、インフレ率が10%必要。バカな政策だよ。やるならできるけど、インフレ率が高くなりすぎると企業行動がぐちゃぐちゃになって、生産的な効率性がなくなっちゃう」と話した。

 現実的な線としては、インフレ率は2~4%と想定して、賃金上昇率は「5%ちょっと」が限界。「7・4%なんてとんでもないって話」とブッタ斬り。「私からすれば小学校レベルでできないって分かる。こんなヤツが理念なんて語るなよ」「目玉の政策がこんなんじゃ、お里が知れるって感じ」と批判の言葉が次から次へとわき出していた。

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