料理研究家・服部幸應さん急死 78歳 専門学校で倒れ救急搬送「料理の鉄人」など人気番組にも出演

 学校法人服部学園の第3代理事長で、伝説的人気を誇ったフジテレビ系バラエティー番組「料理の鉄人」などにも出演した料理研究家の服部幸應(はっとり・ゆきお=本名・染谷幸彦)さんが死去したことが5日、分かった。78歳だった。関係者によると4日、自身が理事長を務める東京都渋谷区にある専門学校で倒れ、救急搬送されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。病死とみられる。

 独特のマオカラースーツに身を包み、柔和な雰囲気でお茶の間に食事の本質を伝えていた“食の伝道師”服部さんが、突然この世を去ってしまった。関係者によると、服部氏は自身が校長を務める東京・渋谷区の料理学校「服部栄養専門学校」で突然倒れ、救急搬送されたものの、そのまま帰らぬ人となってしまった。

 服部さんは、服部学園創始者の服部道政氏を父に持ち、1970年に立教大学を卒業後に昭和大医学部博士課程学位取得。料理研究の道へ進み、77年には服部栄養専門学校の校長および服部学園の理事長に就任。40年以上にわたって日本の料理文化の普及、醸成に貢献した。医学博士でもあり、厚生労働省の健康大使のほか、内閣府食育推進会議委員など、食に関する50以上の役職を有していた。

 明るいキャラクターと明晰な語り口がお茶の間でも人気を博し、テレビにも積極的に出演。1993年10月スタートのフジテレビ系「料理の鉄人」では、開始当初から解説を務め、94年4月の放送では自身も料理人として和の鉄人・道場六三郎氏に挑戦(結果は敗戦)するなど、レギュラーとして欠かせない存在に。その他、同局系「SMAP×SMAP」やテレビ朝日系「愛のエプロン」など人気バラエティーに数多く出演し、人気を不動のものとした。

 世界的な活躍が認められ、2015年にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエを贈られた。また20年には、食育の普及に尽力し続けた功績が認められ、旭日小綬章を受章した。近年もその活躍ぶりは顕著で、9月にも都内で行われた料理コンテストに審査委員長として出席するなど。元気な姿を見せていた。

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