政治アナリストの伊藤惇夫氏が６日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。新たに誕生した石破新内閣について「軽石内閣」と評した。

　番組では、石破首相の所信表明のほか１９人の閣僚中、初入閣が１３人を占める石破新内閣などについて取り上げた。

　ＭＣの東野幸治が、その顔ぶれについて「実際問題、やっぱり内閣をつくるときに信用できる人たちを周りで囲むっていうことでしょ？」と尋ねたが、伊藤氏は「今回はそうとも言い切れないですね」と即座に否定。「菅（副総裁）さんの系統なんですよ。無派閥といいながら、実は菅さんの色合いが全体的にかなり濃いなあと」と解説。「三原じゅん子さんなんか（選挙区が同じ）神奈川で菅さんと近い。トータルで見ると若さないんですね。初入閣１３人いる割りには若くないんです」と続けた。

　東野は「でも逆に言うと、安定した内閣、安定した仕事ぶりが期待されるっていうのは、違うんですか？」と重ねて聞いたが、「私、よく新しい内閣が生まれると、ネーミングしろとあちこちで言われるんですが。私は『軽石内閣』って言ってます。軽量な石破内閣という」と皮肉った。

　一方で党人事にも触れ、「党の方は重いんですよ。菅さんがいる。（幹事長で）森山さんがいる。（党最高顧問で）麻生さんがいる。党が重くて、政府が軽いって、そんな感じがしますね」と指摘した。