藤井竜王白星スタート “因縁の相手”最多連勝記録を29で止めた佐々木八段が新手も
将棋の第37期竜王戦7番勝負第1局が6日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で指され、先手の藤井聡太竜王(22=名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との七冠)が117手で挑戦者の佐々木勇気八段(30)を破り、4連覇に向けて白星スタートを切った。
竜王戦7番勝負は年内最後のタイトル戦。初タイトルを狙う佐々木八段は、藤井竜王が2017年に達成した最多連勝記録を29で止めたことで知られる。
因縁の対局は角換わりで進行。佐々木八段が前例のない局面に誘導して盤面の混沌化を狙ったが、徐々に突き放された。対局後、藤井竜王は「急所がわかりづらくて、一手一手、非常にわかりづらい一局だったと思います」と振り返り、福井県あわら市で行われる第2局に向け「先(手)後(手)が決まった対局になるので、しっかりと準備をして臨みたいと思います」と意気込んだ。