田崎史郎氏 石破首相の非公認発言「安倍派は激しく反発。激しい言葉飛び交っている」と解説 「でもカメラの前では言わない」その理由は
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が7日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。石破茂首相が「原則公認」から一転して、裏金議員を「相当程度」非公認にすると明言したことについて、「安倍派の人は激しい反発を示しています」と解説した。
自民党は当初、裏金議員について原則公認との方向を示していたが、石破首相は6日に「相当程度の非公認が生ずる」と一転して、安倍派幹部らを非公認すると明言した。番組では、選挙基盤が強くない当選4回前後の中堅・若手議員について、安倍派幹部が「戻ってこられるのは下手をすれば20人程度」と悲観的な状況を語っていることなどを伝えた。
田崎氏は非公認について、「重複立候補はしないというのは、はっきりしたんですが、非公認の数が何人ぐらいになるかというのはまだ出ていないんですね」と前置き。その上で、地元の理解が得られず当選が見込めない議員を含めて、非公認は「トータルで十数人」と分析した。
続けて「これ安倍派の人たちに聞くと、激しい反発を示しています。『これは安倍派潰しの総仕上げだ』と。『終わったら倒閣運動するぞ』あるいは『終わったら、自民党は分裂含みで推移するんじゃないか』とか。激しい言葉が飛び交っているんですね」と解説したが、「ただ、これを皆さん、オフレコベースでは言うんですけど、テレビカメラの前では言ってないんですよ」とも明かした。
羽鳥アナが「何で言わないんですか?」と疑問を口にすると、「もし言ったならば、言った人が批判されるから。“お前、裏金議員だろ”って言われた、それでおしまいなんですね。実は石破さんサイドは、もっと反発して暮れた方がいいのにって感じなんですよ。そうすると、自分たちやったっていうのが目立ちますから。安倍派にしたら、石破さんの掌の平の上で踊るような格好になるので、それはやらないで選挙後を見ているってことですね」と表向きでは静観していると説明。「主流、反主流の溝はすごい深まっている」と党内が深刻な状況にあることも明かした。。