三宅裕司 浅野ゆう子からの逆オファー「別に頼んでない(笑)」と快諾

 タレントの三宅裕司が8日、大阪市内で主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアターの創立45周年記念公演「ニッポン狂騒時代 令和JAPANはビックリギョーテン有頂天」(17~27日、東京・サンシャイン劇場、11月8~10日、神戸・AiiA2.5 Theater Kobe)の取材会を行った。

 1960年代の東京を舞台に、日本でアメリカンカヴァーポップスを流行させた訳詞家と、日本の行く末を憂い安保闘争に身を投じた学生運動家、2人の若者の恋と挫折を笑いとともに描く。三宅は「笑って笑って、音楽で楽しんで、最後はちょっと日本のことを考えながらちょっとほろっとすると思う」と、アピールした。

 神戸公演には神戸出身の女優・浅野ゆう子がゲスト出演。7月末に浅野が三宅の生放送のラジオに出演した際、その場で「神戸もあるんですよね。じゃ私出ます」と、直訴し、三宅は「台本もできて稽古に入ろうとした時ですから。冗談だと思っていた」というが、本気だとわかりすぐさま台本を修正。「別に頼んでないんですよ」と笑いながらも、「劇団としてはありがたい」と、急きょ新たな登場人物を加えたという。

 また学生運動を描く作品にちなみ、現代の日本について問われると「もう不安だらけですよ。昔は情報が少ないから安心して生きていられたけど、今は情報があふれかえって。どうすんだよこれって。石破さん本当にやってくれるのかな、とか、そういう情報があふれちゃっているので、ものすごい不安ですよね」と、苦笑い。「でも不安が大きいからこそ、こういう楽しいお芝居を見に来て欲しい、という思いは昔より強くなっています」と、力強く語った。

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