田崎史郎氏 自民が非公認6議員は全員「当選が難しい6人」生け贄で切られた説 裏金少額・非処分の議員も 「ひるおび」専門家は、トカゲの尻尾切り指摘
自民党は9日、派閥裏金事件に関係した議員らのうち、新たに旧安倍派の6人の議員を追加し、計12人を衆院選で非公認とすると決定した。同日に追加された6人はいずれも旧安倍派。不記載額は1860万円~84万円と幅があり、すでに受けた処分も「党役職停止6カ月」が3人、「戒告」が1人、「処分なし」が2人。
TBS「ひるおび」でも伝え、政治評論家の田崎史郎氏は、「自民党は1、2週間前に内々の世論調査を実施してるんです。不記載の人、いわゆる裏金議員の選挙区を対象に調査して、さらにこの土日で全体の調査をしてます」と説明した。
「その結果、この人は当選が難しいなと思う6人を出したということです。この人は当選見込みが低いなという人を公認しなかったということです」と語った。
石破茂首相が、非公認となる要因について「地元の理解が得られない人」と発言してることを挙げ、田崎氏は「地元の理解を得られないのを計量的に判断すると、当選可能性がある数字を持ってるかどうかなんです」と指摘した。
林尚行・朝日新聞ゼネラルエディター補佐も、自民執行部が対応に苦慮した結果「田崎さんがおっしゃったように、選挙に勝てない人たちを非公認というレッテルを貼り、非常に政治的な思惑が強いなという印象」と語った。「6人は、裏金議員といわれる人たちにはそれなりの責任があるが、ややトカゲの尻尾切りと言われても仕方ない面はあると思う」と述べた。