宝塚音楽学校生徒による「すみれ募金」が１１日、宝塚大劇場退出口前で開催された。例年春に行われていたが、今回は授業カリキュラムとの兼ね合いで、初の秋開催となったが、約１６００人が来場した。

　予科の１１２期生と本科の１１１期生の計８０人は、華やかな小振り袖に緑の袴で登場。来場者に募金を呼びかけ、募金活動に励んだ。昨年はコロナ禍のため、４年ぶりの開催で、それまでの屋外から大劇場の大広間に場所が移された。だがファンが押し寄せたことによる混雑があったため、今回は導線も整えられ、ファンによる写真撮影も禁止となりスムーズに開催された。

　成績上位の光田悠那さんは「たくさんの方に募金いただきました。少しでもがんと戦っている子どもたちや、家族の方たちの力になれば」と語った。三枝友梨乃さんも「少しでも社会貢献になれば」と背筋を伸ばした。また南田愛弥さんは「皆様に『頑張ってね』と声をかけられ、こうした機会に感謝しています」と思わず笑顔。今井絢音さんも「社会の一員であることが自覚できました」と喜びを見せていた。

　この日集まった１２３万５０８７円は「チャイルド・ケモ・サポート基金」に寄付される。