宝塚音楽学校 すみれ募金 多くのエールに「お言葉を糧に芸事頑張りたい」来春初舞台

 宝塚音楽学校生徒による「すみれ募金」が11日、宝塚大劇場退出口前で開催された。例年春に行われていたが、今回は授業カリキュラムとの兼ね合いで、初の秋開催となった。約1600人が来場し、集まった123万5087円は「チャイルド・ケモ・サポート基金」に寄付される。

 予科の112期生と本科の111期生の計80人は、華やかな小振り袖に緑の袴で登場。今回から混雑を避けるためファンの写真撮影禁止となったが、「頑張ってね」「応援してるから」と声をかけられ、生徒たちも笑顔を浮かべていた。

 成績上位の光田悠那(みつだ・ゆうな)さんは男役志望。「多くのお客様に参加していただき、『頑張って』などいただいたお言葉を糧に、芸事に頑張りたい」と笑顔。「彩風咲奈さんのような品格のある男役になりたいです」と、2日後に退団する雪組トップの名を挙げ、瞳を輝かせた。

 三枝友梨乃(みつえだ・ゆりの)さんはも男役志望で、「暁千星さんのような、いつも全力な男役に」ときっぱり。「初舞台まで1日1日を大切にしたい」と残り少なくなってきた学校生活に思いをはせた。

 南田愛弥(なんだ・まなみ)さんは娘役志望。「卒業されたのですが(元宙組トップ娘役の)実咲凜音さんのように歌もダンスもすてきな娘役に。『初舞台、頑張ってね』と声をかけていただき、元気が出ました」と口元をほころばせた。

 今井絢音(いまい・あやね)さんも娘役志望。「みなさんに声をかけていただき、胸がいっぱい。これからも精進してまいります」と感無量の面持ち。「星風まどかさんのような、美しい娘役に」とはにかんでいた。

 111期生は来春卒業し、4月19日開幕の星組公演「阿修羅城の瞳/エスペラント!」(6月1日まで)で初舞台を踏む。

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