元衆院議員でタレントの杉村太蔵が１３日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのＴＶタックル」に出演。非公認になった自民党の裏金議員の中で「ちょっと酷なんじゃないか」と疑問視した人物を上げた。

　石破茂首相は、裏金議員のうち、旧安倍派幹部６人を非公認としたのに加えて、新たに安倍派議員６人を非公認とし、計１２となった。それ以外の３２人については公認し、ただし比例代表との重複立候補を認めないとした。

　政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、「自民党は世論調査を２回やっている」と説明。公認、非公認の線引きについて話が及び、「国会で説明責任を果たしたか。政倫審に出たかどうかということが一つの基準ですよね」と話した。

　杉村は「それ基準にされちゃうと…。“政倫審に出なかったら、次の選挙、公認出ないぞ”って、もしあのとき言っていれば、だいぶ違ったと思うんですけど」と判断基準に首をひねると、田崎氏も「後付けの理由なんですよ」と同調した。

　杉村は「裏金問題って言われてる候補者にとってはちょっと酷な気がするんですけど…。萩生田さんなんて、調査したら結構強いと思うんですよ、選挙。そうすると、地元の説明責任は果たしていると思うワケです。だって、世論調査をやって、地元の理解が進んでいるところは公認すると言っている」と安倍派幹部だった萩生田光一元文科相を引き合いに、基準の曖昧さを指摘。

　「萩生田さんは地元の人に説明をして、数字が高い。その人も非公認するって、どういうこと？全然、理解を得られていない人が公認されないというのは、分かりますよ」と首をひねった。

　そこで阿川佐和子から「理解を得られてない人は誰？」と聞かれると、元宮崎県知事の東国原英夫は「萩生田さん。地元の理解は得られているけど、石破さんは萩生田さん憎しじゃないか」と基準が石破氏の「好き嫌い」だと言い放った。