辻元清美氏 自民&維新の世襲候補まとめてブッタ斬り「ピカピカの世襲やないですか」地元・高槻で第一声
衆院総選挙(27日投開票)が15日、公示された。立憲民主党代表代行の辻元清美参院議員(64)は、地元の大阪府高槻市で、第一声を発した。
大阪10区(同市、同府三島郡島本町)に同党公認で出馬する尾辻かな子元衆院議員(49)の応援に駆けつけ、「私、辻元清美は2年前に参院議員で国会に送り返していただきましたので、尾辻かな子さんにバトンタッチをして今日からいよいよ戦いの火ぶたが切って落とされます。辻元に頂いたご支援の輪を広げていただいて、尾辻かな子が国会に戻っていけるようにどうぞ皆さまよろしくお願いいたします」と語った。
辻元氏は主に裏金問題と世襲の制限などを強調。大阪10区には尾辻氏のほか、日本維新の会の池下卓前衆院議員(49)、自民党の加納陽之助氏(44)が立候補しているが、「自民党の候補者は元国会議員の娘婿で、そして国会議員でもないのに裏金に関与していたんです。パーティー券を売って裏金をもらってたんですよ。そして維新の現職、親子孫三代高槻の市議会の議長をして高槻を仕切ってきた。ピカピカの世襲やないですか」といい、「今回、あの裏金で50億円を5年間領収書なしで使ってきた二階さん、引退されるいうてやっと引退すんのか思ってたら、次また息子(和歌山2区の自民党・二階伸康氏)出してくるんですよ。何でか分かりますか?歴代世襲がずっと親の代、孫の代に続いていくのは利権の甘い汁を吸い続けようとしているからじゃないですか。こういうのは元からたたなきゃいけない」と強く呼びかけた。
その上で、「尾辻は全然世襲ちゃいます。信頼できる仲間で一緒に運動を作りあげてきた、そんな尾辻さんにバトンタッチをしていきたいと思ったんです」と説明。尾辻氏の介護の現場に従事していた経験と、国会議員として初めてLGBTであることを公表したということを踏まえ辻元氏は「これから介護とか医療とか福祉の問題、非常に大事ですから。あとジェンダー平等。LGBT当事者として、尾辻さんは日本で初めてカミングアウトした議員ですから、これから同性婚とか選択的夫婦別姓の実現に向けても国会に行ったら大きな権力になると思います」と語った。