羽賀研二 処分保留で釈放、報道陣に一礼 強制執行妨害目的財産譲渡仮装などの疑い 今後は任意で捜査
名古屋地検は15日、所有する不動産について虚偽の所有権移転登記をしたなどとして、9月25日に強制執行妨害目的財産譲渡仮装などの疑いで愛知県警に逮捕されたタレント・羽賀研二(本名・当真美喜男)=63を処分保留で釈放した。今後は任意で捜査を続ける。羽賀とともに逮捕された司法書士の野﨑史生氏ら6人についても、処分保留のま釈放された。
日本中に衝撃を与えた3度目の逮捕劇から20日あまり。勾留期限を迎えたこの日、羽賀は拘留先の愛知県警中署から釈放された。釈放時は正面玄関で報道陣に一礼し、待機していた車に足早に乗り込んだ。
羽賀は、昨年6月に元妻の当真麻由氏ら6人と共謀し、所有する沖縄県内の不動産を羽賀が代表取締役を務める会社に所有権が移転した旨の内容虚偽の登記を完了させ、強制執行を妨害するとともに、公正証書の原本として使用したなどの疑いで逮捕されていた。
羽賀と共謀したとして逮捕された6人の中には、六代目山口組弘道会傘下組織組長・松山猛氏の名前も。また野﨑氏が、日本司法書士会連合会副会長を務めていたことなども話題となった。
羽賀は2007年6月、元値を隠して未公開株を高値で売り付けて債務を逃れようとした容疑で逮捕され、詐欺・恐喝未遂の罪で起訴された。08年11月の一審判決では無罪だったが、11年6月の二審判決では懲役6年が言い渡され、沖縄刑務所に服役した。
17年にも、麻由氏と離婚して所有する物件の不動産の名義を財産分与という形で譲渡したことが、偽装離婚による財産隠しにあたると判断され、19年1月に逮捕。20年9月に1年2カ月の実刑判決を言い渡され、21年9月に出所していた。