西田敏行さんが都内の自宅で死去 76歳 8日には「劇場版ドクターX」完成会見に登場
俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが都内の自宅で死去したことが17日、分かった。76歳。福島県出身。
今月8日に都内で行われた映画「劇場版ドクターX」の完成報告会見に登壇したのが、最後の公の場だった。
西田さんは1947年11月4日、福島県郡山市出身。中学卒業後に上京し、明大中野高から明大に進学。その後中退し、1970年に劇団青年座に入団。同年「情痴」で初舞台を踏む。71年舞台「写楽考」で主演を果たした。
その後、テレビや映画にも進出し、数々の人気作に出演。78年にはドラマ「西遊記」で猪八戒役で人気を得た。80年にドラマ「池中玄太80キロ」などで初主演を果たし、翌81年には大河ドラマ「おんな太閤記」で豊臣秀吉役で準主役を務めた。歌手としても「池中-」の主題歌「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦へも初出場した。
88年から主演した映画「釣りバカ日誌」シリーズは22年に及ぶ人気となった。映画賞も、89年に「敦煌」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したのをはじめ、2003年には「ゲロッパ」「釣りバカ日誌14」ブルーリボン賞などを受賞する数々の受賞歴を残した。
また「探偵!ナイトスクープ」の2代目局長を務めて、19年間出演するなど、バラエティーでも活躍した。
2008年に紫綬褒章、18年には旭日小綬章を受賞した。