国内最大級規模の音楽賞「ＭＵＳＩＣ　ＡＷＡＲＤＳ　ＪＡＰＡＮ」が新設されることが２１日、分かった。日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会の日本音楽業界における主要５団体が運営。第１回授賞式は来年５月２２日に京都市のロームシアター京都で開催され、地上波での生放送を予定している。

　対象は今年２月から来年１月までの間に話題となった作品やアーティスト。ビルボードジャパンやオリコンなどの客観的な指標でエントリー作品を自動選出し、アーティスト、クリエイター、メディアなど、音楽関係者５０００人以上が投票する。最優秀楽曲賞、最優秀アーティスト賞などの主要６部門をはじめ、６０以上の部門を設立。Ｊ－ＰＯＰ、ヒップホップ、アイドルカルチャーといったカテゴリーも幅広く立ち上げていく予定だ。

　この日、都内で行われた説明会に出席した日本レコード協会会長の村松俊亮氏は「ストリーミングサービスの拡大で、音楽業界も海外とボーダーレスにつながって活動の範囲がグローバルに広がっている」と現状を分析。国内アーティストの活動を世界規模へさらに活性化することが一つの狙いだと明かした。

　日本音楽制作者連盟理事長で、同ＡＷＡＲＤＳ実行委員会委員長を務める野村達矢氏は「アジア、世界とつながり、音楽の可能性を世界と分かち合う。音楽の未来を保つための祭典として、ＭＵＳＩＣ　ＡＷＡＲＤＳ　ＪＡＰＡＮを開催していきたい」と説明。日本音楽のさらなるグローバル化と同時に、海外アーティストの日本マーケット進出も視野に入れていると話した。日本音楽出版社協会会長で、同ＡＷＡＲＤＳ実行委員会副委員長を務める稲葉豊氏は「アメリカのグラミー賞のように、長きにわたり続けたい」と、思いを明かした。