２２日に放送されたＮＨＫドラマ「宙わたる教室」では、起立性調節障害で朝起きられない佳純（伊東蒼）が、科学部に加わるまでの経緯が描かれた。この佳純を演じた伊東は、フジテレビ系「新宿野戦病院」にも出演。同じ、新宿を舞台にしたドラマで、決して恵まれた環境ではない役どころだったことから、ネットも「野戦病院のマユちゃんと重なる」などの声が上がった。

　「宙わたる教室」は、新宿にある定時制高校が舞台。そこの理科教諭の藤竹（窪田正孝）がさまざまな事情を抱えた生徒の才能を見抜き、科学部の発足を目指す。部とするには最低でも３人の部員が必要で、すでに不良の柳田（小林虎之助）、フィリピン人の母を持つ働くママ・アンジェラ（ガウ）が部員に。

　３話目の今回は、起立性調節障害で朝起きられず、保健室登校を続ける佳純が科学部に入るまでが描かれた。佳純は、やはり保健室登校の同じクラスの真耶から突然腕をまくられリスカしていることを知られてしまう。真耶もリスカをしており、「うちら同類だね」と急接近される。

　真耶は、佳純が処方されるも飲んでいないという薬を譲って欲しいと言い出し、言われるがまま薬を譲ったものの、後日、真耶はオーバードーズ状態でリスカし、救急車で運ばれてしまい…。

　佳純は私立の学校に通うも、病気のため学校に行けなくなり、そのまま定時制学生となるも、シングルマザーの母親からは病気を理解してもらえず、姉からも冷ややかな対応をとられ、孤独な日々を送っていた。

　佳純を演じた伊東は、９月に終わったフジドラマ「新宿野戦病院」で、やはりシングルマザーに育てられたマユを演じ、話題となったばかり。シングルマザーの恋人から性的暴行を受けており、家に帰りたくないマユは、東横キッズとなって歌舞伎町をウロウロするように。後に、ヨーコにあこがれ、看護師資格を取得することを目指すようになる。

　同じ新宿が舞台、シングルマザーに育てられ、リスカしていた女子高生という共通点もあったことから、ネットも伊東に注目。「新宿野戦病院にも出ていた伊東さん。今回も苦しい役だったけど、うまいよね」「薄幸の少女役が多くない？笑笑」「どうしても野戦病院のマユがちらつく」「新宿野戦病院のときも思ったけど演技力がすごい」「こういう役柄だと抜群」など話題を呼んでいた。