立憲民主党は議席大幅増 野田佳彦代表「手応えはありました」 大串博志選対委員長「政治を変えてくれという声の現れ」
27日投開票の衆院選で自民党に逆風が吹き荒れた。立憲民主党は公示前を上回る100議席を獲得。国民民主党も公示前の7議席を上回った。
立憲民主党は、自民党派閥裏金事件を受けて「政治とカネ」を争点とする戦略が奏功、大幅に議席を増やす見通しとなった。同党の開票センターには、多くの報道陣が集結。午後8時時点でNHKが「立民 選挙前から大幅な議席増確実」「自民 単独での過半数割れ確実」と速報すると、会場は「お~!」というどよめきが起こった。
開票直後に大串博志選挙対策委員長が、TOKYO FMの選挙特番に出演。開票速報を受けて「全国を選挙応援で回っていて、自民党の裏金問題に対する国民の皆さんの不信不満は強い。物価高で国民生活が大変な中で、この裏金問題が責任も問われない。これに非常に不満の声があったのを感じた。これを受けて『政治を変えてくれ』という声の表れだと思うので、まずは結果を見極めていきたい」と語った。
午後8時50分ごろ、当選確実となった候補者の名前が壁に貼り出された。野田佳彦代表は、浮足立たずにほほ笑む程度で写真撮影に応じた。野田代表は民放の特番に出演し、今回の選挙の手応えを「手応えはありましたけど、開票が続いておりますし、緊張感を持っていきたい」と慎重に回答。自民・公明の与党で過半数割れの見通しもあるが、政権を取りに行く可能性について「首相指名を取りに行くのは当然だ。政権交代こそ最大の政治改革と言った以上は追求したい」と述べた。