維新・吉村洋文共同代表 立憲を秒速拒絶、TVで首班指名の協力断る→目合わせず「信頼損ねる」 大阪方は政局参戦を懸念「勘違い」
日本維新の会共同代表の吉村洋文氏(大阪府知事)が、衆院選での自公過半数割れで、維新がキャスティングボートを握る存在となっていることに懸念を示している。
吉村氏は衆院選の投開票が行われた27日夜の読売テレビの選挙特番に出演した際、「立憲と組むお考えはありますか?」と聞かれると秒速で「ありません!」と断言した。
28日に立憲民主党の泉健太前代表と出演した同局番組「かんさい情報ネットten.」では、隣席の泉氏から臨時国会での首班指名で「野田佳彦と書いていただければ有難い」と迫られたが、ここは、目を合わせず。
衆院選で維新に投票した有権者がいることをあげ「立憲の代表の名前や、自民の名前を書くのは違うんじゃないか。信頼を損ねる」と断った。
全ての協力は政策次第とする吉村氏に、泉氏が協力できる政策もあると指摘すると、吉村氏は「企業・団体献金の禁止」を突きつけ「立憲もあれだけ数が増えると、責任も出てくる。言い方悪いですけど、口だけではダメ」と述べた。
「永田町の理屈でどっちと組むとかは、よくない。自民党と連立を組むことはないと思ってます」とも。
維新は、大阪の全19選挙区で勝利したが、吉村氏は「今回大阪の選挙区全て勝ちましたけど、今回勝った大阪の衆院議員は、全勝したと思わないほうがいいですよ。自分たちで勝ったと思うと勘違いしてしまうし、自民党よりはまともな政治をしているなと、選択肢の受け皿になったんだと思います。消極的支持」と述べた。
「永田町はすごい政局になると思いますけど、そのときに政局に巻き込まれて永田町っぽい政治をやると、今回投票してくれた有権者の皆さんは、国政維新はもういいやとなりますよ。ちゃんと緊張感を持ったほうがいい」と語った。
「全国的には敗北」とし、「僕も結果を受け止める責任がある。代表選は実施するべき」と述べた。