いきものがかり 結成25周年前夜に初弾き語り武道館 小田和正ゲスト登場で1・2万人熱狂
音楽デュオ・いきものがかりが2日、東京・日本武道館で、一夜限りの結成25周年記念ライブを開催した。1999年11月3日のグループ結成から四半世紀を迎える“アニバーサリーイヴ”に、音楽の聖地へ降臨。ファン1万2000人への感謝の思いを乗せ、歌声とメロディーを響かせた。
25年前に地元の路上からキャリアをスタートさせた2人が武道館に立った。公演タイトル「路上ライブ at 武道館」の通り、原点回帰の完全弾き語りでセットリストを準備。路上をイメージしたステージセットに手を振って姿を見せると、オーディエンスも割れんばかりの拍手で迎えた。
セット後方の席も解放され、360度ファンに囲まれたオンステージ。ギター・ピアノの水野良樹(41)は「路上ライブ武道館へようこそ」と良い声で呼びかけると、1万2000人は沸騰。ボーカルの吉岡聖恵(40)は「みんな声でかっ!今日はいっぱい浴びせてください」とおねだりした。
水野が「明日で結成25周年を迎えます。それでいつもと違う事をしようとなって、路上ライブからスタートしたのにも関わらず、デビューしてから一度も弾き語りだけのワンマンしたことないねって」と公演の意図を説明。「ステージのデザインも路上感で植物も作ってくれて、やっと初めていきものがかりになれたね」と植木をなでた。
ヒット曲「ブルーバード」「ありがとう」や、路上ライブ時代からのレパートリー「赤いかさ」「くちづけ」を含む全20曲を披露。同じレコード会社所属で親交がある歌手の小田和正(77)がゲストで駆けつけるなど、自身・ファンにとっても特別な夜となった。