漫画家の楳図かずおさんが死去 歌手、映画監督などマルチに活躍 赤白ボーダーの自宅が周辺住民から訴えられる騒動も

 漫画「まことちゃん」などで知られる漫画家の楳図かずおさん(本名・楳図一雄=うめず・かずお)が10月28日に死去したと、5日、小学館が発表した。88歳。和歌山県出身。葬儀はすでに関係者のみで執り行ったという。

 楳図さんは独特な作風による恐怖ものの作品でホラー漫画の第一人者として知られたほかにも、大ヒットした「まことちゃん」などのギャグものや時代劇など幅広いジャンルを描いた。

 漫画家以外でも、映画化された「まことちゃん」の主題歌を自ら作って歌唱するなど歌手活動も行った。2014年にはホラー映画「マザー」で映画監督を務めるなどマルチに活躍した。

 また楳図さんは赤と白のボーダーシャツ姿がトレードマークだった。2007年には東京都吉祥寺市にある自宅を改装した際に、外壁に赤と白のボーダーラインにしたところ周辺住民から景観を損ねるとして建設差し止めの訴訟を起こされる騒動に発展(後に請求は棄却)したこともあった。

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