【山田美保子のミホコは見ていた!】“ヤ”バイプレーヤー、矢本悠馬はバラエティもイケる
10月11日に公開された「室井慎二 敗れざる者」と11月15日公開予定の「室井慎二 生き続ける者」に秋田県警北大仙署地域課勤務の乃木真守役で出演している矢本悠馬。「トークィーンズ」にはピンで、「なりゆき街道旅」(共にフジテレビ系)では奈良育美役の生駒里奈と共に「室井慎二~」のPRを背負った。
特に話題を呼んだのは、女性のボディタッチや演技でキスシーンがあるときの矢本の被害妄想とも言うべき持論。対して、「トークィーンズ」が名付けたのが「ヤバイプレーヤー」なる称号だった。プライベートでは一児の父でもある34歳なのだが、いまも学生服が似合い、後輩役や弟役もハマる若きバイプレーヤー。
今年は「となりのナースエイド」(日本テレビ系)から始まり、「舟を編む~私、辞書つくります~」(NHK BSプレミアム)、「アリバイ崩し承りますスペシャル」(テレビ朝日系)、「Destiny」(同)、「イップス」(フジテレビ系)、「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」(WOWOW)とドラマに出ずっぱりだった。特に「Destiny」と「イップス」では徐々に本筋に関わっていく重要な役どころを演じきっていた。
さらに、隠れたCMキングでもある矢本。妻夫木聡や吉岡里帆らと共演する「ジャンボ宝くじ」では実年齢では年下の成田凌の弟役だし、「任天堂スーパーマリオパーティ ジャンボリー」で今田美桜、岡崎紗絵、20歳の宮世琉弥と並んでプレイしていても同年代であるかのように馴染んでいる。
過去にはリアル親友の間宮祥太朗とパソコンのCMに出たこともあれば、菅田将暉や二階堂ふみとクルマのサブスクサービスのCMにも出ていた。つまり矢本は、ドラマや映画だけでなくテレビCMでもバイプレーヤーであり、グループCMには欠かせない存在なのだ。
筆者が矢本を発見したのは、2014年前期の朝ドラ「花子とアン」(NHK)に、はな(吉高由里子)の幼なじみで大地主の息子・武を演じたときだ。忘れられないのは、カフェーで高梨臨やウエイトレスに囲まれて鼻の下を伸ばすものの相手にされず、脚本の中園ミホ氏が書いた美輪明宏によるナレーションで「武、アンタじゃ無理」とツッコまれてその回が終わり、爆笑させられたものだ。
以来ずっと引っ張りだこであり、本人は「なかなか難しい」と言っていたバラエティでも愛されキャラが炸裂していた。
チャーミングな“ヤ”バイプレーヤー、矢本悠馬に来年も注目したい。