三浦瑠麗氏「エリートのほとんどは理解していない」トランプ現象の本質を解説「副大統領が勝つ要素乏しすぎる」勝敗の要因も分析

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が6日、トランプ前大統領が優勢に進める米大統領選について、Xで解説した。

 2016年にトランプ氏が大統領選に勝利した際に記した自身の論評を引用。「トランプ現象とは、その本質において、保守的なレトリックで中道の経済政策を語ることなのです。それによって、伝統的な共和党支持層を取り込みつつ、新しい有権者の獲得に成功したわけです。エリートのほとんどは、この点をいまだに理解していません」と見識を示した。

 その前の投稿では、「米大統領選の開票が進んでいる。トランプが勝つだろう。ハリスの準備が、バイデン断念の結果としての急な指名で間に合わなかったことは理解できるとしても、『ハリスは人気である』という印象を作ろうとした民主党のメディア/SNS戦略に、アメリカのリベラルメディアばかりか他国のメディアやウォッチャーまで巻き込まれて利用されてしまうのは、エコーチェンバー効果時代には非常に危険なことだと思う。」と民主党のメディア戦略に利用されたメディアなどを問題視した。

 さらに「応援している陣営がお金を注ぎ込んだ『広告』に批判精神が働かないのは、考えものである。バイデンが2020年にトランプに勝ったのは、コロナ禍の初期で感染症が長期化することによる経済不安があったためである。今回はコロナファクターがない上、バイデン政権下の経済の現状に対する不満が累積しており、トランプが挑戦者の側であるため、現職の副大統領が勝つ要素があまりに乏しすぎる。」と解説した。

 その上で「悪い見立てよりもいい見立てを聞きたい、候補者の欠点をあれこれ言っても仕方ない、できることを考えよう!というリベラル陣営のバイアスが、情勢分析にすら影響してしまうのであろう。」と分析した。

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