長塚京三 東京国際映画祭で最優秀男優賞 主演映画「敵」で日本作品19年ぶり最高賞 ユーモア交え喜び「急なことでびっくり」
第37回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが6日、都内で行われ俳優・長塚京三(79)が主演する映画「敵」(来年1月17日公開)が最高賞「東京グランプリ/東京都知事賞」を獲得した。日本作品が同賞を受賞するのは2005年の「雪に願うこと」以来19年ぶりで、長塚は最優秀男優賞、吉田大八監督も最優秀監督賞を受賞し、映画祭3冠となった。
長塚は映画祭でのレッドカーペットイベントを回想し「おとといですか、レッドカーペットの上を歩かせていただいて、それで二晩経ったら急にこういう事態で」と苦笑。「急なことでびっくりしてまごまごしてます」と驚きつつ喜んだ。
自身12年ぶりの主演映画となった作品については「(主人公が)年を取ってひとりぼっち、助けもなく『敵』に閉じ込められてしまう作品」と紹介。一方で「結構、味方もいるんじゃないかと思った」といい、「ぼちぼち引退かなって思った矢先だったので、うちの奥さんはがっかりするでしょうけど、もうちょっとここの世界でやってみようかなと思いました」とユーモアを交えて、さらなる活躍を誓った。